本記事では写真撮影を専門に行って営業している写真館・エキスポフォトスタジオ大阪のバンドのアーティスト写真(アー写)の実際の事例をご紹介させていただきます。
当フォトスタジオにもプロフィール写真をはじめとした宣材写真の中で最も多いご依頼がミュージシャン、特にグループ演奏を行われる音楽活動を行なわれているバンドマンの方からのご依頼がとっても多いです。
バンドにとってアー写はまだライブを観てないお客様にとってバンドのイメージそのもの。
近年は配信を通して演奏したりバンドマンもファンの方々との交流も様々な形がありますが、多くはスマートフォンの簡素的なカメラを通して配信されており、セルフプロデュースで活動をされているバンドマンの方々にとって撮影技術より演奏技術、音楽力が最も大切なのか、視認性に優れた映像や写真というものがアウトプットし難い現実があります。
そんな時こそ長年、大阪で多くのアーティストやバンドの写真撮影を行ってきた写真専門の当フォトスタジオの出番です。
本記事ではバンドのアー写をご紹介するのみならず、フォトスタジオ視点から円滑にアー写撮影を進めるポイントや写真を用いたブランディングの展開なども含めてエキスポフォトスタジオ代表カメラマン・寺川が撮影したバンドアー写と共に事例をご紹介させていただきます。
バンドでアー写撮影をフォトスタジオにご予約いただく際に重要なのが
・撮ったアー写をどのような形で使うのか?
ここを準備しているバンドと準備していないバンドでアー写の命運がかなり変わってきます。
主にバンドのアー写が用いられるシーンは下記となります。
・参加イベントのフライヤー掲載
・自主企画イベントのポスター
・CDジャケットや配信ページ
・SNSなどのプロフィール写真
・物販グッズ販売へのプリント
バンドマンやミュージシャンにとって宣材写真であるアー写を用いる機会は主に現代では上記4点になります。
よくいらっしゃるケースなのが
『理想とこだわりが強いのかクオリティやアーティスト感を追い求めて写真の最終出力の媒体をイメージできてないところ』
こういったミュージシャンやバンドマンの方も多くいらっしゃる方が多いです。
当フォトスタジオでは撮影前にご依頼いただいたアー写を今後どういった形で展開したいのか?をまず具体的にヒアリングさせていただきながら、過去の事例を交えてアドバイス・ご提案もさせていただきます。
少し偉そうなフォトスタジオかもしれませんが、今後の認識違いを避けて同じ目的にフォトスタジオもバンド・関係者方々も同じゴールに向かうために致し方ないスタンスかと思いますので、是非ともお手伝いさせていただければ幸いです。
よくバンドでこだわったロケーションやお店を貸し切って撮影されている方も多いですが、当フォトスタジオのバンドのアー写の考え方は”お客様への視認性の向上”です。
参加するイベントのフライヤーに何組かのバンドのアー写が掲載されていた場合、A4サイズのポスターの中に実際に掲載されるアー写のサイズはとても小さいです。
掲載のサイズ感は、名刺1枚分あるかないかではないでしょうか?
全身で撮影したアー写を掲載した場合、よりバンドメンバー全員の写真はフライヤー上で小さく見えてしまいます。
これでは視認性が向上しないですし、大きなイベントでない限りライブイベントのフライヤーを見るファンの方も少ないかと思います。
SNSでテキスト発信でライブ告知などをされる際には、みなさまSNSのフライヤー画像よりも投稿テキストを見る傾向があるので、視認性の悪い写真はひょっとしたら一利なしかもしれません。
では全身写真が全てNGなのか?
これはあくまでA4サイズくらいのイベントフライヤー掲載際のアー写のレイアウト感の話なので、アー写の使い方によって全身・上半身の定義は変わってきます。
バンドのアー写の撮影が決まったら同時進行でご準備いただきたいのがデザイナーの準備です。
デザイナーといってもCDジャケットのデザインやポスターデザイン、文字を入れたり業務内容は様々ですが、フォトグラファーとデザイナー(レイアウター)の関係は時にとても難しいものに陥る時もあります。
・デザインと写真は異なるものである
・写真に軸を置いたデザインとデザインから基礎が作られた写真は異なる
例えば音楽プロデューサーと、実際に演奏するプレイヤー、レコーディングでミックス処理を行う方々それぞれの役割や考え方というのは良くも悪くも相違があって当然のものです。
写真とデザインの関係においては、1対1の関係になってきます。
当フォトスタジオの性質的にはデザインに合わせて写真撮影を行うという概念よりも、当フォトスタジオで撮った写真をデザイナーの方に投げて、プロモーション用に加工使用していただく方が円滑です。
アー写を何に使用するか?
まずこの答えに向かってゆくために写真の最終出力目標の設定をバンドマン自身、あるいは関係者みなさまでご共有お願いいたします。
SNSにアップする!
次のライブの写真に!
初のワンマンライブのポスター写真に!
目的は何でもいいです。
本記事ではバンドでフォトスタジオでアー写を撮影する事例・解説をご紹介させていただきました。
バンドは家族のようなもので、色々な意見が出たり、誰かが言うことを聞かず単独行動が目立ったり、人間グループになれば色々とあるものです。
個人的に推奨する形は4人以上のグループ・バンドはリーダー・トップをしっかり機能できる状態にしておくこと。
バンドマンやミュージシャンはそれぞれ強いこだわりや理想を持っている方が多く、そこの意見でぶつかると前に進めば上手くいくことも上手くいかなかったりします。
当フォトスタジオのバンドマンのアー写を上手く撮影するコツは
『目の前の相手は自分の思うようには変わらない』
これは結婚でも、子育てにおいても、仕事においても、バンド活動においても必ず誰でも経験することです。
しかし思うようにならないからこそ、想像を超えてもっと面白いことができるのも人間の集合体の素晴らしいところ。まさにバンドマンで例えればライブでの独特の空気感がそれに値するのではないでしょうか?
そして次にアー写撮影で重要なコツが
『バンドの写真よりも、ファンは音楽・ライブを最も楽しみにしている』
写真のビジュアルワークも限界までクオリティを引っ張りたいお気持ちも十分理解できますが、バンドにとって肝心なことは音楽です。次に楽器、ファッションです。
ファンは写真よりも音楽そのものを楽しみにしています。
次のライブを楽しみにしています。
アー写も大切ですが、音楽を一番大切に、ファンの方々を一番大切に活動時間を充てていただければ幸いです。
是非ともバンドメンバーみなさまでリーダーを決めて、みんなで話し合ってお互いの意見に歩み寄りながら予算を組んでアーティスト写真をご検討いただければ幸いです。