スタジオカメラマンという仕事
大阪のエキスポフォトスタジオ、カメラマンの寺川です。
本日はフォトスタジオのカメラマンが日々どういった活動や仕事を行っているか、職業的な視点でご紹介させていただきます。
多くの方々にとってフォトスタジオ・写真館はお宮参り・七五三・成人式などの子供写真や家族写真を撮影する場所・スペースとして認知されている方が大阪の吹田にも多いとはご察しいたしますが、エキスポフォトスタジオに関しては、フォトスタジオの魅力のみならず、フォトグラファー寺川昌宏といった1人のスタジオカメラマンが在中しているのも魅力のひとつです。
多くのフォトスタジオや写真館では、その場所で写真を撮るスタジオフォトグラファーにはあまり注目が集まらず、スタジオや運営母体の資本力といった写真本来が持つべき、歴史を辿ればヨーロッパ絵画のアーティストの発明である、クリエイティブな側面と関係のない部分がクローズアップされているのが現代の写真館やフォトスタジオの位置付けです。
カメラマンの特色があるエキスポフォトスタジオ
もちろんフォトスタジオを運営したり、当フォトスタジオのように大阪でリニューアル工事を行なったりなど、フォトスタジオを行うといっても何かと資本力・お金の問題というものは必要なのですが、、、
では資本力を注げば写真が良くなるのか?といえば、また違います。
資本力があれば写真を撮る人員を増やすことはできる、といった雇用促進の一面はあっても、1人の個人フォトグラファーが在中しているフォトスタジオは実は少なかったりします。
写真というものは文章と同じで、本人の書き方や撮り方、個性を尊重すれば尊重するほど、組織としては上手く機能がしなくなります。どうしても個性ごとなので。
なので大きなフォトスタジオではある程度の撮り方や撮影マニュアルを一元化しないと、運営上スタジオを維持できない、秩序が守られないのでどうしてもフォトグラファーの光る個性が優先されるわけではないのですが、当フォトスタジオは1名のスタジオカメラマンが、事前にご予約いただいた新郎新婦さまやご家族の記念写真をスタジオで撮影するので、スタジオフォトグラファーの特色が出たスタジオでの写真撮影になります。
スタジオカメラマンといっても1人の人間なので、業務上の撮影方法が大まとめで一元化されたとしても、人それぞれ思っていることや辿り着こうとする目的は異なるように、一元化したからといって全てが均一というわけではありません。
当フォトスタジオでは1名のスタジオカメラマンが在中しているので、ある種、1店舗のフォトスタジオにおいてはオリジナリティ・特色ある柔軟性の高い写真として一元化されています。
スタジオカメラマンという仕事
フォトスタジオでカメラマンとして働くと写真を撮る以外にも様々な業務が発生いたします。
証明写真がメインのフォトスタジオであれば受付応対や写真の編集・レタッチなどもフォトグラファーの業務に含まれますし、ウェディングや結婚写真のスタジオだとウェディングフォトアルバムの制作まで行なったりなど写真以外にも取り組むべき業務は意外と想像するより多岐に渡るものです。
エキスポフォトスタジオのスタジオカメラマン寺川昌宏に関しては
・スタジオでの写真撮影
・屋外ロケーションでの写真撮影
・全国出張写真撮影
・撮影データの現像編集
・メール受付応対
・ホームページ制作
・SNSなどの広報活動
・売上や財務状況の管理
・衣装の手配(ウェディングのみ)
・チラシや販促物の作成
・アルバムやフォトパネルの制作
・衣装の配達
・外注ヘアメイクや着付けさんの手配
など写真撮影よりも、他の業務が多いのが僕のスタジオカメラマンとしての職業の特徴です。
おそらく実際のフォトスタジオでカメラマンとして就職したり社員になると、業務はもう少し少ないかなと思います。
撮影以外の業務から見えること
当フォトスタジオでは基本的に僕が1名でスタジオという写真店を運営しているので、自分に仕事が集中するというのは当たり前のことなのですが、多くのことを自分で管理して実践してお客さんに喜んでもらうことによって写真撮影以外の経験から多くのことが見えてきます。
写真だけ撮っていれば、写真が上手になるというのは錯覚と紙一重の部分もあって、色んな部署や様々な立場・視点・条件からお客さんに納得していただけるお客様の声を聞かないといけない。
その声を営業窓口の担当者だけで解釈するのではなく、スタジオカメラマンとして店舗を運営している立場でお気持ちを受け止めて、さらにスタジオといった現場でお客さまの様々な実例やご要望を意識した写真撮影を行ってゆくことで、ただ写真撮影を頑張っているだけでは、正直趣味で高価なカメラを持っている人たちと何も変わらないので、この点においては個人的に1人で様々な業務の中から最終スタジオの現場での写真撮影で落とし所があるので、とても日々他の業務から学ばさせていただくことが多いです。
ご予約際のご質問で学ばさせていただく
最も僕が写真撮影以外の他の業務で勉強になるのが、お客様からの撮影ご依頼・ご相談際のお問い合わせ内容です。
クレームなどはありがたくも過去にいただいたことはないのですが、皆さまそれぞれスタジオで写真を撮られる理由というのは様々。
また写真撮影というものは一つ一つのケースであり、一つの消耗品ではないという解釈をエキスポフォトスタジオは理念のひとつとして考えています。
消耗品であれば具合が悪くなれば捨て、新しいものができればモデルチェンジしたらいい、といった考えですが、写真撮影という体験と、そこで残る写真というものは消耗品ではありません。
例えばエキスポシティの観覧車でスタッフの方が撮っていただいた写真は消耗品じゃないし、大阪のUSJで撮った記念写真も消耗品ではありません。
もちろんもっと大きな観覧車で写真を撮ったり、それこそ本場アメリカのUSJで写真を撮るといったバージョン違いはあれども、家族や大切な人と過ごした時間を残せる家族写真というのは値札をつけるのが本当に難しい商品です。
なぜなら当フォトスタジオのようにスタジオカメラマンが僕1名の場合であれば、そのカメラマンの特色や特別性を考えれば、業界の商業写真販売における価格相場に基づくといった考えは一般的とはいえども、想像というものに値札は世間って簡単に付けれないものです。
その際に僕はスタジオカメラマンでスタジオにお越しになられるお客さまからのご要望を全てお伺いするので、様々なご要望の中からその方々に合ったその時の答えに近いものを導き出すことがスタジオカメラマンとしての最も大切な業務のひとつかと考えています。
これが例えば結婚式場や大きな撮影会社であれば、予約の受付や窓口相談を行うのは衣装屋さんや窓口専門の方で、もちろん大手は来客数もとても多いので、1人では応対しきれないので分業にするのが正解ではありますが、その分、分業で人が分かれると写真撮影に結びつかないメリット・デメリットもあります。
人生の出来事を残すフォトスタジオ
スタジオカメラマンといえば、いかにもフォトスタジオの敷地内を運営している、と思われがちで、きっとその認識は間違っていないのですが、フォトスタジオでフォトグラファーとして事業主として働いている自分として最も寄り添うべきところはスタジオといった建物でもカメラでもなく
お客さんの写真を撮った日
そこから数十年後の未来
について、1枚をよく考えることが多いです。
フォトスタジオにも様々で、物や商品などの物撮りを専門に行うフォトスタジオもあるし、広告業界で人間を商材とした芸能人やお笑い芸人を撮影するスタジオまで多岐にわたりますが、エキスポフォトスタジオでは結婚写真と家族写真を主に行っておりますので
誰かの、とある日の人生の出来事
ここに携わらせていただくことがとても多いです。
スタジオで写真を撮った日というのは、きっと喜ばしいことがあったり、そこにたどり着くまでの軌道の中で喜怒哀楽があったことは誰しも通る道なのですが、同時にそこからはじまってゆくという点を忘れてはならない。
写真を撮った日は出発の日です。
それはきっと人それぞれ育ってきた環境や考え方が違うから、辿り着きたい答えも違うだろうし、そういう事を考えずに生きている人もいれば、真剣に考えられている人も沢山いらっしゃいます。
出発の日から数十年後、スタジオで撮った写真を家族でどう見返すだろう?
ひょっとしたら見返さないかもしれないし、最先端技術の到来によって過去の思い出に価値を感じない時代の風潮になっているかもしれない。
しかし人間って不思議なもので、出発の日におめでとう、ありがとう、さようならといった感情深い言葉が身体が溢れてきます。
何よりも僕はスタジオカメラマンとして一つエゴを言えば、そういった次なる出発の日に向かって頑張っている人たちに写真撮影でお手伝いさせていただきたいです。
写真館の長い歴史の中で
大阪でフォトスタジで営みながら、写真と人との関係で常に色んなことを考えています。
それはきっと自分自身が15年近く人物の写真を撮り続けてきて、まだまだ写真が年々好きになってゆく気持ちがあるのは間違いありません。
スタジオカメラマンの業務や職業としての中身も本当に様々ではありますが、代理店や結婚式場の下請け撮影業務を行なっているだけでは見えてこない、あるいは聞こえてこない声を集めて、何よりひとつずつ覚えることで、昔は撮れなかったような写真が撮れつつあります。
古来から写真館というものは、地域や街にひとつあったり、地域の方々が必要とする写真を責任をもって成立させてきた歴史があります。
それが素晴らしいアートかどうかという遊びの大切な部分が、より多くの方々に優しく溶け込んでいった古来の写真館のケースもとても多いだろうし。
子供の写真、家族の写真、結婚の写真、写真館は長い歴史の中でずっと人を残そうと尽力されてきました。
その長い歴史に何十年かの短い期間、自分自身が写真館・フォトスタジオのオーナー兼カメラマンとして名乗らせていただくのは本当に嬉しいですし、恐縮です。
写真家として、商業カメラマンとして、写真館・フォトスタジオとして、新しい形で新しい時代の写真を未来に向かって残してゆくこと。
これには努力は惜しみません。
最近は自分の息子も2歳になるので、子育てや家事を行いながら、自分の親や先人の方々が当たり前のように行なってきた厳しさや苦しさ、何より家族として生きてゆくという事からスタジオでの写真撮影に活かせる、あるいは結びつく要素がないかを日々模索研究しています。
大阪の吹田市山田市場、エキスポフォトスタジオでお会いできることを楽しみにしております。
ご拝読ありがとうございました。
この記事の執筆と写真撮影
-
大阪府吹田市のエキスポフォトスタジオで家族写真・子供写真・結婚写真などご家族の各種記念写真の撮影を行いながら日本全国各地で結婚や家族の写真撮影を行っています。
エキスポフォトスタジオのご紹介
日々の活動はインスタグラムもぜひご覧ください。
撮影のご相談・ご予約はお問い合わせよりどなたでもお気軽にご相談ください。
エキスポフォトスタジオ大阪
〒565-0822
大阪府吹田市山田市場13-6-1F
TEL 06-4400-9420
他のエキスポフォトスタジオの記事を見る
- お宮参り写真2024年8月15日お宮参り産着・初着の無料レンタル
- スタジオ写真撮影2024年4月28日年賀状写真
- 大阪府吹田市 七五三・お宮参りの神社2024年4月24日高浜神社 七五三・お宮参り
- 大阪府吹田市 七五三・お宮参りの神社2024年4月24日泉殿宮 七五三・お宮参り