本記事では、大阪のフォトスタジオ「エキスポフォトスタジオ」が撮影した、大阪市中央公会堂でのウェディング前撮りの事例をご紹介します。
大阪市中央公会堂は、大阪市北区・中之島1丁目にある歴史的建築物で、赤レンガと白石のコントラストが美しいクラシックな建物です。
当スタジオは、大阪府吹田市・万博公園のすぐ近くにある、結婚写真と家族写真を専門とする写真館です。普段は吹田市内での撮影が多いですが、ご依頼をいただくこともあり、中央公会堂での撮影にもたびたび伺っています。
この記事では、実際に私たちが撮影した新郎新婦さまの写真とともに、プロカメラマン(寺川)としての視点や現場での工夫、感じたことも交えてご紹介します。
なお、当サイト内には他にも、洋装・和装を問わず大阪各地で撮影した前撮り事例を多数掲載しています。中央公会堂以外のロケーションをご検討の方も、ぜひ以下の記事をご参考ください
大阪に住んだことがあるなら誰もが一度は目にしたことがある、中之島の川辺に静かに佇む赤レンガの洋館、大阪市中央公会堂。
エキスポフォトスタジオも撮影場所、ロケーションの写真的特性はもちろん、場所の歴史やご由緒などもいつも調べて発信することを続けています。そうすることで大阪の魅力をより感じていただけるきっかけになるからです。
さて結婚式やウェディング前撮りでよく利用される中央公会堂ですが、その姿は単なる建物ではなく、大阪の文化の厚みと、祝祭の精神を内包した「時代の証人」とも言える存在です。
実は建物が完成したのは1918年(大正7年)。
当時、大阪の株式仲買人・岩本栄之助氏の寄付により建設が実現しました。
彼が公会堂の建設に託したのは
「市民が誇りを持てる場所」
をつくりたいという純粋な思いでした。
寄付金は当時で100万円、現在価値にして数十億円とも言われ、まさに私財を投じて市民のために開かれた奇跡の空間だったのです。
中央公会堂は大正時代に作られたとはいえ、ネオ・ルネサンス様式とバロック風装飾を融合させた、まるでヨーロッパのオペラハウスを思わせるような壮麗さを誇ります。
設計を担ったのは、近代建築の巨匠・辰野金吾の流れを汲む建築家岡田信一郎。
第二次世界大戦中は軍に接収されながらも、空襲の被害を免れ、戦後は講演会や音楽会、能楽の舞台としても市民の記憶に残り続けました。夏目漱石や与謝野晶子といった文化人がその講堂に立った歴史もあります。
1988年には国の重要文化財に指定。
2002年には保存と再生の工事を経て再び市民のもとへ戻ってきました。
今も文化催事や結婚式、コンサートなどが行われており、「大阪の心」が生きている空間と言えるでしょう。
そしてこの歴史ある公会堂は、ウェディングフォトの舞台としても唯一無二の価値を持っています。
赤レンガと白石材のコントラストが印象的な外観は、ドレスやタキシードはもちろん、和装にも美しく映えます。重厚な玄関ホール、曲線が美しい階段、自然光が差し込むステンドグラス。
ただ写真を撮るだけではなく、物語の中に入り込むような感覚を与えてくれます。
ここでの撮影は、ふたりの門出を単なる記録ではなく、「祝祭」として描くことができる貴重な時間です。
大阪という都市が育んだ自由と表現、そして文化の継承。それらを象徴するこの場所で、ふたりの記念を刻むことは、ただの前撮りではなく、人生に一度の舞台にふさわしい“セレモニー”のような体験となるはずです。
中央公会堂でのウェディング前撮りは、歴史と文化をまとう、時を超える祝福の一枚を生み出します。
実際に中央公会堂でウェディング前撮りを行う際にはエキスポフォトスタジオで着付や支度をして撮影に行くことも多いのですが、アクセスは新御堂筋を大阪市内方面へ向かうだけで車で30分〜40分以内で到着します。
直線距離:約13km
車(一般道):約30〜35分
電車(万博記念公園駅 → 淀屋橋駅 or 北浜駅):約35分前後(乗換1回)
実はエキスポフォトスタジオがある吹田市・北摂エリアは大阪市内から距離があると思われがちですが、道路がすいていれば新御堂筋1本、またはJRや阪急電車で大阪市内に1本でアクセスできる利便性があります。
東京で例えれば、立川駅周辺から東京駅丸の内口へ移動して、重要文化財・明治生命館で写真を撮るといった感覚が最も近いでしょうか、実はそこまで遠くない、1日で往復しても疲弊しない距離感がウェディング前撮りのロケーションスポットとしても魅力的です。
中央公会堂でウェディング前撮りを行う際には事前申請と予約、申請料金の支払いが発生します。
ウェディング前撮りで定番の特別室を貸し切って撮影する場合、下記の申請料金が発生いたします。
中央公会堂 特別室利用料金
・午前枠 23,800円(税込)
・午後枠 38,100円(税込)
・延長30分 4,800円(税込)
午前中に早朝から予約して撮影する方が円滑に進められます。
外観だけで撮影する場合も事前確認、当フォトスタジオが最後に撮影した際には申請のみで無料で撮影できましたがその都度確認が必要となります。
また利用料金は当フォトスタジオのウェディング前撮りプランの表示金額に加算されますので費用感を知る際にご参考いただければ幸いです。
中央公会堂でのウェディング前撮りの魅力は、中之島のビジネス街、そして川沿いでの撮影が行えること。
大阪の中心地・中之島という立地そのものに深く根ざしており、1ヶ所のロケーションで複数の撮影表現が可能であるという点にあります。
中之島は、堂島川と土佐堀川にはさまれた細長い中洲地形に位置し、都市的な景観と文化的な象徴が共存するエリアで、大阪市役所や大手企業の本社ビルが立ち並ぶビジネス街の中にありながら、歴史的建造物・美術館・公園が自然に溶け込んでいるこのエリアは、まさに「大阪の文化と知性の象徴地帯」と言っても過言ではありません。
大阪市中央公会堂のすぐそばには、中之島の象徴的な景観のひとつとして知られる「中之島バラ園」が広がっています。
川沿いに整備された美しい遊歩道と花壇、そして約310品種・約3,700株ものバラが咲くと言われるロケーションは、散歩や観光にはまさに最適です。
しかし、ウェディング前撮りのロケ地としては注意が必要です。
多くのカップルや撮影予定の方々が
「バラ園でならきっと華やかな写真が撮れるはず」
と想像されるかもしれません。けれど、実際には以下のような点から、理想通りの撮影ができる可能性は高くありません。
バラ園の懸念点:開花の時期が限定的かつ不安定
春・秋に開花するとはいえ、年によって開花量や時期にばらつきがあり、見頃と撮影日がうまく重ならないことが多いです。
バラの植栽が“背丈より低い”位置に設計されているので、実際の撮影時には人物と花の高さが合わず、バラが背景になりにくい、または構図として活かしにくいケースが大半です。
バラ園の懸念点:開花シーズンは観光客で非常に混雑
土日や晴天時には背景に多数の通行人が映り込んでしまい、落ち着いた雰囲気の写真を撮るのが難しくなります。
これは実際の同業仲間の撮影現場からの声で、過去に中之島バラ園での前撮り撮影を複数回行ってきましたが「理想的なバラの写真が撮れたという実感は、正直一度もない」とのこと。
これは誇張ではなく、バラ園を主役とした撮影を希望される場合は、他のロケ地の方が結果的に満足度が高い傾向があります。
とはいえ、中之島エリアそのものが前撮りに不向きというわけではありません。むしろ、赤レンガの大阪市中央公会堂こそが、クラシックで気品ある1枚を残すためのロケーションとして最適です。
「エキスポフォトスタジオ」は、大阪府吹田市の万博公園近くに拠点を置きながら、大阪市内でのロケーション前撮りにも柔軟に対応しています。
特に中央公会堂周辺は、歴史的建造物・川辺の風景・都市の静けさが融合した“非日常空間”として、和装・洋装どちらにもマッチする特別な場所です。
大阪にも様々なウェディング前撮りのロケーションがございますが、基本的にウェディングフォトの撮影の流れは基本的にほとんどどれも基本的には同じです。
下記にて実際の撮影の流れをご覧いただけますのでご参考いただければ幸いです。
◾️ ウェディング前撮りの流れ
本記事ではエキスポフォトスタジオ大阪による大阪市中央公会堂でのウェディング前撮りの事例をご紹介させていただきました。
確かに大阪市を象徴する歴史的なシンボルではあり、クラシックなテイストを好む方々にはとても美しい魅力的な光景に見えるかと思います。
ただ有料の公会堂館内撮影を行わず外観だけで撮影する場合は少し物足りなさを感じると思うので、中央公会堂及び中之島近辺と併せて、他の撮影場所も2箇所ご検討いただいた方がせっかくの結婚写真であるウェディング前撮りが充実するのではないかなと日々当フォトスタジオならではのご提案をさせていただいています。
特に中之島エリアは夜のナイトフォトも本記事内でご紹介させている実際にエキスポフォトスタジオ代表カメラマン寺川が撮影した写真に含まれており、これは大阪市内の他の撮影ロケーションにないひとつの大きな魅力です。
昼でも夜でもこれから結婚して新しい人生をあゆみはじめる門出の記念写真を彩ってくれる。
だからこそ新郎新婦さまには当フォトスタジオが提言する撮影事例以上に、ご自身の貴重なお声やアイデア要望を大切にしていただき、当フォトスタジオにご依頼いただけるのであれば是非お話から聞かせてください。
吹田市・北摂エリアのフォトスタジオですが、大阪市内でのウェディング前撮り実績も多数ございます。
大阪前撮り際にご参考いただければ幸いです。
電話番号:06-6208-2002
公式サイト:大阪市中央公会堂 公式ホームページ